サービスパーツビジネス支援
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利益とブランド力向上の源泉としてのアフターサービス
ユーザーが製品を購入したら、製品のライフタイムを通した長い期間に渡って、ユーザーと企業の間でアフターサービスのお付き合いが始まります。製品が故障して困ったときに、必要なパーツが、必要な量だけ、すぐに届けば、顧客満足は大きく向上し、企業への信頼性が高まります。
また、企業にとっても、アフターサービスの提供は本体販売以上に高い利益で運営できる事業です。
アフターサービスの重要性は、高価で耐用年数が長い製品や過酷環境で使用される製品に限りません。ユーザーの安全保護の観点からも、様々な機器・機械において重要です。
質の高いアフターサービスの提供は、コストではなく、企業の信頼と価値を高める利益の源泉です。 同時に、アフターマーケットは管理が難しい領域でもあります。サービスパーツの欠品や過剰在庫による問題が起きないようにするには、読みにくい需給管理をしっかりと行う必要があります。
パーツカタログがビジネスで果たす役割
パーツカタログは、修理や保守を行う販売店やサービスセンターなどにとって大切な情報源であり、企業の信頼を直接左右する重要資料です。
販売店は、製品の故障や定期メンテナンスの際に、必要なパーツを簡単に発注し、必要なタイミングで必要な量を入手し、正確に作業を行うことができれば、時間と経費のロスを削減して利益を向上できます。
逆に、単純な誤記や設計変更の記載漏れ・反映漏れなどがあると、パーツの誤発注や作業の混乱に繋がり、重大事故を招くおそれもあります。 このため、企業は正確で使いやすいパーツカタログを作成する必要があります。
でも、パーツカタログをちゃんと作るのは大変すぎて…
急速に発展する技術や社会環境の変化に伴ない、顧客ニーズも多様化・細分化しています。このような変化に対して画一的な製品ラインナップで対応することは難しく、多品種・少量生産による臨機応変さが求められるようになりました。製品が増えると、パーツカタログを作成する費用や工数も大きくなります。
設計図面を広げて、部品の名称・品番・個数を書き出し、サービスキットやアセンブリの構成を調べ、形状や組付け位置を示すイラストを手配し…膨大な量の作業です。
記載内容やイラストの確認作業も負担を増大します。設計者の協力を仰ぎつつ、多くの工数を費やして完成に漕ぎつけても、誤記をゼロにすることは困難を極めます。
この負担に対応しきれなくなり、パーツカタログが適宜作成されず、必要な改訂も手付かずで放置されるという状況に陥ると、企業は競争力を維持できなくなります。
ここまで危機的な状況ではないにしても、パーツカタログ作成にまつわる苦労として、思い当たることはありませんか?
3D設計データから「Webパーツカタログ」を作成する
パーツカタログの正確性を担保し、作成のリードタイムを削減するには、3D設計データの活用がもっとも効果的なアプローチです。
当社は、3D設計データが持つ設計BOMと連動したサービスBOMを作成し、そこからパーツカタログを作成してWeb上で配信するサービスを提供しています。3D設計データを活用することで、イラスト作成の手間は激減し、正確性は大きく向上します。
Web化したパーツカタログには以下のような利便性があり、従来の紙のパーツカタログと比較して、情報の量と質、使い勝手に圧倒的な優位性があります。
- PC、スマホ、タブレットなどのデバイスで開き、いつでも・どこでも閲覧できる
- 画面上で製品の拡縮、回転、分解や透過などを行い、見たい箇所をすぐに確認できる
- 部品を選択し、名称とプロパティ(品番など)を瞬時に確認できる
- 部品を名称やプロパティで検索し、使用箇所を3Dで確認できる
- 組付図と展開図を行き来し、アニメーションで組み付けを確認できる
- 2点間の距離計測や、断面の確認ができる
- 各機能は個別にON/OFFでき、3Dモデルは必要に応じてデフォルメして見やすくできる
- 権限を設定して閲覧者を絞り、3Dモデルのダウンロードを禁止して持ち出しできないようにする
- 改訂版を容易に配信し、最新の情報をすぐにユーザーに届けられる
3D設計データの活用は、パーツカタログを作成する企業を楽にして、ユーザーの利便性を高め、パーツビジネスを改革する大きな力となります。
システム連携で広がる「Webパーツカタログ」の可能性
Web化したパーツカタログは、他のシステムと接続して価値を高めることができます。
別途システム開発やカスタマイズが必要になりますが、アイデア次第で様々な用途での活用が可能です。
例えば、部品発注システムと連携すれば、パーツカタログの画面からすぐに部品を発注できるようになり、電話やFAXによる受発注よりも簡単に、素早く正確に部品を供給できます。
比較的容易に実装できる、メールとの連携や発注フォームへの出力から始めることも可能です。
作成したパーツカタログは、社内で活用することもできます。複数の3Dモデルをデータベースに統合すれば、部品から製品を逆引き検索することも可能になります。このような手法で全社が横断的にパーツ情報を共有することで 、効率的な購買計画などに役立てることもできるでしょう。
3D設計データの活用についてご相談ください
ご検討の際は、お気軽にお声掛けください。豊富な経験を持った当社のスタッフが貴社の事情をヒアリングして、貴社の実情にマッチした方法でパーツビジネスを支援します。
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